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24話. 撮影のない夜

Auteur: 6jay
last update Date de publication: 2026-10-09 12:46:34

撮影のない夜は、思ったより危うかった。カメラが止まれば、それぞれ部屋に戻ると思っていたのに、四人はそのままリビングに残った。

神崎はソファの下の床でストレッチをし、桐生はタブレットでニュースを読んだ。黒崎は台本を開いていた。怜奈は食卓で薬の袋を整理した。

悠真の病院でもらってきた、家族向けの指導資料だった。

「それ、何だ?」

神崎が聞いた。

「退院に向けた説明です。まだ先ですけど、今から読んでおくように言われて」

「薬、すごい量だな」

「移植したら、免疫抑制剤をずっと飲まなきゃいけないそうです」

神崎が体を起こした。

「ずっと?」

「生涯、管理が必要になるかもしれないって」

リビングが静かになった。黒崎が台本を閉じた。

「そういう話は、番組ではしていませんよね?」

「しないつもりです」

「それがいい」

怜奈が彼を見た。

「どうして?」

「悠真くんの人生が、あなたの番組の物語を彩る小道具になってはいけないから」

その言葉に、怜奈の手が止まった。最初から、金銭事情と絡めて悠真の話を少しずつ漏らせという要求があった。今は制作陣も慎重だが、視聴率が落ちれば、また変わるかもしれない。

「じゃあ
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